ネット証券の可能性
さらに、事務処理を代行することによって取得した受託先(Fバンクの場合は外為取扱業者)の顧客情報(企業・個人情報)をITを活用して分析し、受託先に対して高付加価値なマーケティング・リスク管理情報サービスを提供し、新たな収益源を創造しようとしています。
外国為替の売買は、株式や保険のように株券の発行や名義変更、証券の発行等が不要なので、物理的なデリバリーがいっさい伴わないという意味では、最もIT産業化に適した金融商品といえます。
また欧米ではすでに始まっているように、自由化による新規参入企業の増加に伴い、外国為替手数料は今後ますます減少していくものと思われます。
一件当たりのマージンは限りなくゼロに近づいていくわけですから、その競争に勝ち残るためには、規模の経済を追求して、特に利益率の良い少額取引の取扱高を増やしていくしかないはずです。
ところが、現在金融機関内で実際に行われている為替業務の処理は半ば人海戦術とも言える状況で、取引の数を増やすためには、継ぎ目継ぎ目となる業務処理工程で人員を増加させなければならない状況にあります。
その結果、対顧客外国為替取引を自動化することが、近い将来には外国為替ビジネスの勝敗を左右するほど重要かつ急務となっているわけです。
IT化を進めていくには大きく3つの方法があるかと思います。
一つ目の方法は自社開発型で、特に日本の金融機関が今まで採り続けてきた方法、3つ目はソフト購入型で、外部ソフト開発会社が提供するソフトを自社の使用に合うように手を加えて、システムインテグレーターを使って、自社システムに統合する方法、そして、3つ目はアウトソース型、この形式は欧米の一部の分野ではすでに当たり前のように行われていますが、日本では未ださほど普及していません。
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